循環器内科|中央林間ハートクリニック|中央林間の内科・循環器内科

〒242-0007 神奈川県大和市中央林間4-14-25 中央林間ジョイモアーズ2階
046-259-5963
WEB予約
ヘッダー画像

循環器内科

循環器内科|中央林間ハートクリニック|中央林間の内科・循環器内科

心臓の構造

心臓は握りこぶし大の大きさで、全身に血液を送るポンプの仕事をしています。1日約10万回収縮と拡張を繰り返し、全身の臓器に血液を供給してくれる重要な臓器です。心臓は大きく分けて4つの部屋に分かれています。部屋と部屋の間には弁という扉がついており、血液が一方向に流れるようになっています。

心臓の構造

インフォームドコンセントのための心臓・血管病アトラスより引用

冠動脈

心臓の筋肉に酸素とエネルギーを供給するため、心臓の表面には3本の冠動脈という栄養血管が走行しています。

冠動脈

インフォームドコンセントのための心臓・血管病アトラスより引用

循環器内科の病気

循環器内科の病気

当院では循環器専門医が、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、弁膜症、心不全、不整脈などの心臓の病気や、動脈硬化症などの血管の病気に幅広く対応します。早期発見、治療、慢性期における再発防止など、提携医療機関との充実した医療体制のもとで行っています。

このような症状やお悩みがある方はご相談ください

日常的に起こりやすい症状でも、詳細な検査を行うことで重大な病気の早期発見につながることもよくあります。気になることがございましたら、何でもお気軽にご相談ください。

  • 胸が痛い、苦しい、胸を締めつけられる感じがする、胸に圧迫感がある
  • 階段や坂道を上ると胸が苦しくなる、最近息切れがひどくなった
  • 夜間や早朝に胸が痛む、苦しくなる
  • 夜、横になって寝ると息苦しい
  • 動悸がする、脈が速い、脈が遅い、脈が乱れたりとんだりする
  • 足のむくみが気になる
  • 健康診断で心電図の異常や心雑音を指摘された

虚血性心疾患

虚血性心疾患は、心臓を栄養する冠動脈が動脈硬化を生じて狭くなったり閉塞することで心筋が虚血に陥った状態です。冠動脈の動脈硬化の狭窄が高度となり心筋への必要な血液が不足すると、労作時の胸痛発作や息切れ症状を自覚するようになります。これが狭心症です。血管が完全に詰まってしまうと、心筋に壊死が生じて心筋梗塞という状態になります。心筋梗塞の場合、心筋壊死が時間とともに進行して命にかかわる危険な状態となるため緊急の治療が必要です。

検査

心電図では心筋虚血の変化、心臓超音波検査では心機能を評価します。詳細な画像検査としては冠動脈CTや心筋シンチグラフィがあります。冠動脈CTは、冠動脈の形状や狭窄の有無をみる検査です。心筋シンチグラフィは、心筋への血流分布から心筋虚血の評価を行う検査です。これらの検査で冠動脈に狭窄が強く疑われた場合には、入院での心臓カテーテル検査が必要となります。

治療

冠動脈の狭窄の程度が中等度までは薬物治療が行われます。高度の狭窄を認める場合は、心臓カテーテルによる治療や心臓バイパス手術を検討します。症状が不安定な狭心症や急性心筋梗塞と診断された場合には、緊急の対応が必要となります。また、カテーテル治療、バイパス手術を行った方も、再発予防のために継続的な薬物治療を行うことが重要です。

心臓弁膜症

心臓にある弁に障害が起き、本来の役割を果たせなくなった状態を心臓弁膜症といいます。弁の開きが悪くなって血液の流れが妨げられる「狭窄症」と、弁の閉じ方が不完全で血液が逆流してしまう「閉鎖不全症」があります。

検査

胸の聴診で心雑音が聴取されるため、健診で見つかることも多いです。診断や重症度の判定は心臓超音波検査で行います。20分程度の検査で、痛みは伴わず、侵襲が少ないので繰り返し検査することが可能です。

治療

心臓弁膜症の治療は、外科手術による弁置換術や弁形成術が基本ですが、最近は一部の弁膜症でカテーテルによる治療も可能となっています。外科手術には人工弁に置き換える弁置換術と壊れている弁を修復する弁形成術があります。カテーテルによる治療は、胸を開かず心拍も停止させずに行うことができるため、心臓以外の合併疾患を抱える方や、高齢など外科的治療のリスクが高い方が対象になります。

心不全

心臓のポンプ機能が障害されて、全身に十分な血液量を送り出せず、色々な症状を引き起こしている状態をいいます。原因には虚血性心疾患、心臓弁膜症、高血圧、不整脈、心筋症などがあり、心不全と診断された場合には、治療と平行して原因を調べていくことが重要になります。症状の進行速度によって「急性心不全」と「慢性心不全」に分けられ、急性心不全は、短期間で激しい呼吸困難などの症状が現れることから、重症の場合、命を失う危険性が高くなります。

心不全の治療

症状の軽減や進行の抑制を目指すものが中心となります。代表的な内服薬としては利尿剤、ACE阻害薬/ARB/ARNI、β遮断薬があります。
病状の安定した心不全でも時に増悪することもあり、日頃の細やかな診療が欠かせません。当院では定期的な心機能評価や心不全マーカーの検査でフォローを行い、常におひとりおひとりの患者様に合ったオーダーメイド的な治療を行っていきます。

閉塞性動脈硬化症

主に足の血管に起こる動脈硬化で、末梢動脈疾患とも呼ばれています。足に冷感やしびれ、歩行時に痛みを感じるという症状があり、重症化すると皮膚潰瘍ができたり、壊死することもあります。
脈波検査でスクリーニングができます。治療としては、動脈硬化の危険因子(高血圧、高脂血症、糖尿病)の管理、禁煙、運動療法、薬物治療(抗血小板薬、血管拡張薬、スタチン)、カテーテル治療・外科的治療があります。

不整脈

不整脈は病名ではなく病態の総称です。心臓のリズムが通常よりも速くなったり、遅くなったり、不規則になったりする状態をいい、治療の必要のないものから危険なものまで様々です。

検査

不整脈の確定診断には、発作時の心電図が重要です。安静時心電図で異常がつかまらない方は24時間ホルター心電図検査を行います。また、不整脈の原因として心臓以外にも甲状腺機能の異常などが潜んでいる場合があるため、血液検査の評価も必要となります。

徐脈性不整脈(洞不全症候群、房室ブロック、徐脈性心房細動)

加齢性がほとんどですが、薬剤や腎不全による電解質異常が原因のこともあります。労作時の息切れや心不全、失神の原因となるため、症状のある方はペースメーカー植え込み治療の検討が必要となります。

頻脈性不整脈(洞性頻脈、発作性上室性頻拍症、頻脈性心房細動など)

安静時の心拍数が100/分以上となり、強い動悸を認めます。心拍数を落ち着かせる薬物治療のほか、発作性上室性頻拍症ではカテーテル治療(アブレーション治療)の有効性が高いので、発作が頻回で、持続時間が長い場合にはカテーテル治療を検討します。

心房細動

心臓のリズムが不規則になり、大きく乱れることが特徴の不整脈です。一般的な症状としては動悸や息切れですが、全く無症状で健診で初めて指摘される方もいます。加齢、高血圧、心不全、弁膜症、肥満、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群などがリスクとなり、患者数は増加傾向にあります。心房細動は心臓内に血栓を形成して、脳梗塞などの血栓塞栓症合併するほか、徐脈や頻脈性による心不全を起こすため早期の診断と治療が重要となります。治療としては、抗凝固療法、心拍数のコントロール、リズムコントロール(抗不整脈薬)を組み合わせて治療を行うことが基本となります。また、根治治療であるカテーテルアブレーション治療が適応となる場合があります。

当院では上記の疾患以外にも、ペースメーカー管理や開心術後の慢性期管理にも対応しております。


TOP